フリーランスを目指す動機

この記事ではなぜフリーランスになろうと思ったのか、その動機を就職時からさかのぼって書いていきたいと思います。

 

無思考な就職先選び

 

さかのぼること12年前。

 

別にやりたいこともないし親がやってるからという理由だけで入った工業高校電気科を卒業します。

 

当時は本当に無思考で自分の考えなんて一ミリもありませんでした。

 

人は大人になったら当たり前のように就職して何事もなければそのままその会社で一生を終えるのだと漠然と考えていました。

 

自分にはそれ以外の選択肢はなかった。

 

なかったというか考えもしなかった。

 

考えるということが本当に億劫で流されるままに流されてたほうが楽じゃねーーとすら考えてました。

 

今となってはその無思考がどれだけ恐ろしいことか身を持って感じていますが、なんせ当時は無思考人間なもので現状の自分がまずいのかどうかすら考えることができませんでした。

 

そんなこんなで学校に届く就職先候補の中からなんのあてにもならない給料や年間休日の情報を頼りに就職先を決めます。

 

電気工事業界に就職する際には大きく2つに分かれていて、工事を管理したり図面を書いたりする施工管理者(現場代理人)と、実際に現場で工事をする職人に分かれるのですが、もともと工具を扱うことが好きだったので実際に工事をする電気工事会社に就職を決めました。

 

就職して分かった電気工事業の現実。電気屋めんどくさい無理。

 

会社によって違うと思いますが電気工事業は建築業の中でも1、2を争う大変な職業でした。

 

その根本的な原因は「建物の構造」というどうにも抗えないものでした。

 

建築業の主な職種として、大工、鉄筋屋、内装の骨組みを作る軽天屋、壁の石膏ボードを張るボード屋、壁紙を張るクロス屋などがあります。

 

大体の職種は自分の作業が終わればそこで終わりです。

 

まあ当たり前と言われれば当たり前ですね。

 

しかし電気工事はそうはいかないのです。

 

鉄筋コンクリートのマンションを例に例えてみます。

 

まず、建物の基礎と躯体を作ります。

杭を打ち、鉄筋を組み、型枠という木の枠を組みます 。ここで電気屋登場。

 

あとで配線を通すための配管を鉄筋の中に仕込みます。まあ大量に。結構大変です。

 

さて次工程。

 

早速電気屋登場。仕込んだ配管に配線を通し、それ以外にも大量に配線を施します。数千、数万本です。

コンセントや照明、スイッチのための配線ですね。まあ大変です。

 

さて次工程。

 

内装の骨組み、「軽量工事』が入ります。

ここで電気屋登場。組んだ骨組みの中にスイッチやコンセントの配線を仕込みます。スイッチやコンセント、照明の数だけあるのでまあ大変です。数千、数万箇所です。

 

次工程。

 

骨組みに石膏ボードを張ります。

またもや電気屋登場。スイッチやコンセント、照明の数だけ壁に穴を開けていきます。

まあ大変です。数千、数万箇所です。

 

次工程。

 

壁紙(クロス)を張ります。

電気屋登場。

スイッチ、コンセント、照明を取り付けます。まあ大変です。数千、数万箇所です。

 

お分かりの通り電気屋は事あるごとに各工程で駆り出されるのです。

つまりはこんな感じなので電気屋は死ぬほどめんどくさいのです。

かと言って給料が飛び抜けて高いわけでもありません。

 

ぶっちゃけ割に合いません。

 

やりがいはめちゃくちゃありますが精神的負担もなかなかです。

 

そして当たり前ですが面白くありません。

 

人が住む箱を言われた通り作っているだけなので。

 

正直これを定年までやる気にはなれません。

 

これが一つ目の理由です。

 

建築業拘束時間長すぎ。

 

毎日終電まで仕事をしているブラック会社のサラリーマンには負けますが建築業も拘束時間が長いです。

 

そして無駄な通勤などにかなりの時間を取られます。

 

自分は朝5時30分に家を出るのですが仕事自体は8時から始まります。

夕方6時頃に現場を出るのですが家につくのは8時頃です。

 

通勤に4時間から5時間ほどを費やしています。

 

無駄ですね。

 

かと言ってこの時間に仕事を進めることはできません。

 

そもそも通勤中ですし仕事は現場でしかできないからです。

朝の現場での朝礼には出なければならないし

朝礼前は仕事ができません。夜は近隣から苦情が来るので残業もできません。

 

融通が効かないのです。

 

フレキシブルにやりたくても全く持って融通が効かないので嫌気が差しました。

 

拘束時間の割に仕事を進められる時間が短いという生産性の悪さ。

 

平日月曜から土曜まで朝6時前に家を出て夜8時に家に帰る生産性の悪い生活を一生続けるとかゾッとします。

 

 

よって自分の好きなときに好きなことをやれるフリーランスに惹かれたのです。

 

これが二つ目の理由です。

 

考え方が変わってきた。

 昔は男は就職して終身雇用で一生好きでもない仕事でその会社で働いて給料もらって、家族を養っていくのが当たり前だと思っていましたが、今は全く持ってそんな事をする気にはなれません。

 

何気なく読んだ堀江貴文さんの本から始まり、ちきりんさん、キンコン西野さんと広がっていくうちに、仕事の常識が自分の中でアップデートされていきました。

 

AIやロボットが進化して人は働かなくてよくなるかもしれないと言われていますが、そもそも今働いている会社が突然潰れるかもしれないし、大怪我をして満足に仕事ができなくなるかもしれません。

 

そんな中、会社にしがみつくだけで自分自身で稼いでいく力を身につけていかないのはリスクでしかないと感じるようになりました。

 

社会の奴隷として自分の人生の大半を他人の住処のために捧げるのか。

 

自分主体で自分の好きなことに人生の大半を捧げるのか。

 

どちらがいいかなんて考えるまでもありません。

 

ただ10年前ならまだ後者の選択肢は選べなかったかもしれません。

 

ネット環境がまだそこまで発達していなかったからです。

 

でも今は違います。

 

個人が好きなことで稼いでいく舞台は整っています。

 

あとはやるかやらないか。

 

これはもうやるしかない。

 

これが3つ目の理由です。

 

最後に

 

以上が自分がフリーランスを目指そうと思った理由です。

 

大まかにまとめますと、

 

  1. 電気屋めんどくさい無理。
  2. 朝から晩まで仕事に縛られるのが苦痛。
  3. 好きなことをしていきたい!

 

となります!

 

まずは、本業の合間で好きなことを追求しこのブログ等で発信していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

最後までお読み頂きありがとうございました!